アクセント・コントロール
アクセント・コントロールとは音に強弱をつけるテクニックです。リズム感、ススティックコントロール、表現力の向上に不可欠な練習方法ですので丁寧に取り組んでいきましょう。
4つのストローク
強弱を表現していく方法として体系化された4つのストロークがあります。
それはストロークの高低で音に強弱をつけていく方法です。強音のストローク、弱音のストローク、強弱をつけるストロークが2種類、と4通りの組み合わせがあります。
スティックを高いところからストロークすると音は強くなり、低いところからでは音は弱くなります。そのため強=高、弱=低となります。それぞれ名称があり
Full Stroke(フル・ストローク)
Tap Stroke(タップ・ストローク)
Down Stroke(ダウン・ストローク)
Up Stroke(アップ・ストローク)
といいます。当レッスンではそれぞれの頭文字をとって記載しています。
オルタネート応用
実践として、ナチュラルスティッキングやオルタネートスティッキングに強弱をつけていくのであれば左右の強弱の組み合わせも理解していく必要があります。1打目を右、2打目を左とすると先ほどと同じように
強→強
弱→弱
強→弱
弱→強
の4種類の組み合わせがあります。どちらも強音、弱音は習得しやすいですが、右のストロークが異なる場合、互いに動きが釣られないように練習しましょう。
16パターン
上記までの内容を習得できたらいよいよ実践です。左右の強弱の組み合わせと次の音への準備を踏まえた4つのストロークをそれぞれ組み合わせていきます。例えば
強強|弱弱
強弱|弱強
といった感じです。左右の4種類の組み合わせに4つのストロークをさらに組み合わせると
4×4=16
16通りの組み合わせになります。多いように感じるかもしれませんが世界中にたくさんのリズム、フレーズがある中で動きのパターンの最小単位が16種類しかないと思えば少なく感じるかも?しれません。この16パターンのアクセントフレーズを習得すれば理論上はなんでも叩けるようになっているということです。
LESSON1
まず片手で基礎練習しましょう。
3つの強弱の組み合わせを練習していきます。ゆっくりからそれぞれのストロークをしっかり意識しながら行っていきます。まずは利き手から。次に両手同時で、そのあともう片方の手で練習していくと良いでしょう。
LESSON2
次にオルタネートスティッキングでの練習です。ここで16パターンのうち全て強音、弱音を省いた14パターンを紹介します。まず直感的にやってみて、上手くできない場合に4つのストロークを意識してやっていくと良いでしょう。ストローク記号は各小節を繰り返した場合として記載しています。右手は黒、左手は赤として区別しています。
LESSON3
LESSON3では3連符のアクセントを練習します。先の16パターンをよりスムーズに行うため様々な組み合わせやリズムで練習していきましょう。3連符をやる前に3/4拍子で8分音符として練習していくと動きの流れが掴みやすいです。腕は2本ですからいきなり3で分割すると混乱を招きやすいためこの練習方法をお勧めしています。
アクセントコントロール
練習帳
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ウェブサイトで公開している内容を基礎からしっかり習得していけるオリジナル教材を販売しています。(一部をウェブレッスンの画像として掲載しています)やってみたい練習だけご購入していただけるように項目ごとでも販売しております。是非ご利用ください。
おススメの教則本
SYNCOPATION
初級者から上級者まで、昔から愛されている教則本です。当レッスンでもオリジナル教材の補完として使用しています。とても安価で手にしやすい本ですので大変おススメです。中級者以上の方は読み替えすればさらにステップアップできる練習方法として使えます。
LESSON1~3が習得できればこの教則本の16~19ページを練習してみましょう。8分音符と3連符などの切り替えの練習に役立ちます。
STICKING PATTERNS
アクセントコントロールについては様々なメソッドがありますが、著者Gary Chaffeeさんのコンセプトもおすすめです。この教材では8分や16分のみでなく、3連や5連、7連といった奇数連符でも練習できます。難易度高めです・・・
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