ルーディメンツ
今までの基礎テクニックを基にマーチングやドラムコーで発展し体系化されたものをルーディメンツと言います。PAS(Percussive Arts Society)が40種類のルーディメンツを定めています。現代ドラミングではルーディメンツを応用したフレーズやリズムパターンがよく出てきますので練習しておくと必ず役立つでしょう。ルーディメンツの各種を大きく分類すると
シングルストローク系
ロール系
パラディドル系
フラム系
ドラッグ系
の5つに分けることができます。
シングル・ストローク
ナチュラルスティッキングやオルタネートスティッキングなど「1ストロークで1打」するスティッキングのことをシングル・ストロークといいます。
2はオルタネートスティッキングの高速化やハイブリットルーディメンツのHertaの基礎練習としてオススメです。
ロール
ダブルストローク解説もご覧ください。7~15のルーディメンツは前後のシングルストロークも含めた打数を表しています。7と8はドラムのフレーズとしてもよく使いますのでマスターできるように練習していきましょう。
パラディドル
パラディドルとはパラとディドルを組み合わせた名称です。パラはシングルストローク、ディドルはダブルストロークのことを指します。ゆっくりで練習する場合はダブルストロークの奏法は使わず単純に2打するようにしましょう。パラディドパラディド~って言いながら手を動かすと感覚が掴みやすいでしょう。
フラム
フラムとは装飾音符の事です。21は アクセントコントロールにフラムを加えたもの、22は ダブルストロークにフラムを加えたものになります。22は5のTriple Stroke Rollも練習しておくと高速化しやすくなります。23はアクセントとフラムを1音ズラすテクニックです。ダブルストロークの2打目をアクセントにする練習をしておくと演奏しやすくなるでしょう。
24からは先述した パラディドルにフラムを加えたりとだんだん手順が複雑化していきます。難しいほどセットドラミングのフレーズで出てくることは少なくなりますが、良い練習になりますのでストイックな方は是非チャレンジしましょう。
ドラッグ
ドラッグとは2音の装飾音符の事です。オープンロールで行います。ミディアム~スローテンポの曲のフィルインなどで軽くドラッグを加えると華やかな感じになりよく使われています。35はアクセントをオープンロールでダブらせていきます。
LESSON1
アクセントコントロールの弱音部分をすべてロールで行う練習です。
ロール系ルーディメンツやドラッグを総合的に身に着けることができます。
LESSON2
アクセントにフラムを加える練習です。それぞれのフラムが同じ間隔になるように注意しましょう。
LESSON3
パラディドル系ルーディメンツを組み合わせていく練習です。ファンク/フュージョンドラミングやゴスペルチョップスを身に着けたい方は必修です。
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おススメの教則本
SYNCOPATION
ルーディメンツの記載はありませんが読み替えて練習するととてもいい題材になります。
49ページのエクササイズをLESSON1~2のやり方で練習したり
38ページをパラディドルで読み替えていく練習がオススメです。
ALL AMERICAN DRUMMER
ルーディメンツを基礎的な手順だけではなく実践していくために曲のように奏でていける教則本です。一つ一つがとても心地いいリズムで表現され、実践的な内容のため難易度は高くなりますが楽しく練習していくことができます。マーチングドラマーを志すなら全クリアを目標に、序盤を数曲取り組むだけでもかなりルーディメンタルなアプローチができるようになるでしょう。
ドラム練習の環境づくり | |
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